物語No.046

湖底の鐘

年代
永禄年間
場所
湖西市吉美2745
現在の名前:妙立寺
古い名前:妙立寺
キーワード
不思議な話, 戦いの話, 宇津山城の戦い, 攻め立てる, 妙立寺の梵鐘を陣鐘にする, 梵鐘を誤って湖中に落とす, 見つからない梵鐘, 宇津山城, 妙立寺, 徳川家康, 小原肥前守, 市外,

物語本文

 永禄年間(一五六二年)徳川家康は、三河の国から遠江の国へと入って来た。
 すると入出村の宇津山城――湖西市入出の、正太寺の裏山にこの古城のあとがある。――に、今川氏真の臣小原肥前守が城主となって、反旗をひるがえしていた。
『うむ、ひとひねりにしてしまえ』
 家康は本陣を鷲津の妙立寺に置いて、妙立寺の梵鐘(ぼんしょう)を取ってこれを陣鐘とし、船に積んで鳴らしながら攻めたてた。ところが新所の徳泉庵の前あたりで、誤って湖中に落してしまった。
 戦いが終ってから、漁師達が、網を曳いて探して見たが見つからなかった。
 でも、今も湖中に沈んでいるので、天気のいい静かな日には、湖底に釣鐘を見ることができると伝えられている。

参考文献
  • 文献ID: R000
  • 文献名: 家康の愉快な伝説101話
  • 著者: 御手洗清
  • 発行: 遠州伝説研究協会 発行年: 昭和58年2月20日
  • 引用ページ: 135
住所
湖西市吉美2745

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 この地点は、必ずしも物語の舞台となった場所を示しているとは限りません。